COLUMN

外壁塗装は何年ごと?塗り替えの目安と、京都で塗りやすい季節・避けたい時期

地上から手の届く高さの外壁に触れて状態を確認する様子のイラスト

そろそろ外壁を塗り替える時期? 塗るなら何月がいい? と考えている方へ。

SUMMARY

結論:目安は12〜15年。京都で塗りやすいのは4〜5月と10〜11月

外壁の塗り替えの年数は、国や住宅金融支援機構の資料で少しずつ違います。 いちばん多く出てくるのは12〜15年です(国土交通省のマンション向けの資料など)。 ただ、傷み方は日当たりや湿気で変わるので、年数より、白い粉・ひび・はがれなどのサインで判断してください。

塗装は、気温5℃以下・湿度85%以上・雨のおそれがあるときは行わないのが原則です。 気象庁の京都の平年値で見ると、この条件を満たしやすいのは4〜5月と10〜11月。 梅雨(6〜7月)と台風の多い9月は雨で、冬(12〜3月)は朝の冷え込みで、工事の日数が延びやすくなります。

HOW MANY YEARS

外壁の塗り替えは何年ごと?公的な資料の目安

外壁の塗り替えの年数を書いている公的な資料を3つ並べました。 対象の建物が違うので、数字も少しずつ違います。

表は横にスクロールできます。

資料 対象 目安 補足
国土交通省「長期修繕計画作成ガイドライン」 マンション 塗り替え 12〜15年 シーリング(目地のゴム状の材料)の打ち替え、足場も同じ 12〜15年
国土交通省「民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック」 賃貸住宅 塗装 11〜18年目 「RC造の外壁は一般的に12年目くらい」とも書いています
住宅金融支援機構「マイホーム維持管理の目安」 一戸建て(木造) 15〜20年くらいで全面補修を検討 点検は 2〜4年ごと(外壁の種類で違います)

まずは「12〜15年」を目安に

2つの国の資料に共通して出てくる12〜15年が、いちばんよく使われている目安です。 ただし、これはマンションや賃貸住宅の資料です。 一戸建て(木造)向けの住宅金融支援機構の資料は、塗り替えの年数ではなく、 2〜4年ごとに点検し、15〜20年くらいで全面的な補修を考えるという書き方をしています。

塗料の「期待耐用年数」は、保証の年数ではありません

塗料メーカーは、塗料ごとに「期待耐用年数」という目安を出しています。 日本ペイントは、これを「塗った膜が外壁を守れなくなると予想される目安の時期」と説明し、 立地や環境、塗ったときの条件で傷み方が変わるので、あくまで目安で、保証するものではないとしています。 次のような家では、目安より早く傷むことがある、とも書いています。

  • 日差しを強く受ける地域や、日差しを強く受ける向きの壁
  • 雨や雪がとても多い地域、凍ったりとけたりをくり返す所
  • 山の近くや川・海の近くなど、湿気の多い所
  • 塗ったときに気温が低すぎた・高すぎた、湿気が多かった、乾く前に雨や結露にあたった

SIGNS

年数より大事な、塗り替えのサイン

上段左から手につく白い粉、色あせ、細いひび。下段左から塗装のはがれとふくれ、コケや藻、目地のシーリングのひびとすき間を示すイラスト
  1. 手につく白い粉
  2. つやの低下・色あせ
  3. 細いひび
  4. はがれ・ふくれ
  5. カビ・コケ・藻
  6. 目地のひび・すき間

外壁の傷みの例を示したイラストです。地上から、手の届く範囲で確認してください。

年数がたっていなくても、次のような様子があれば塗り替えを考える時期です。 どれも地上から見て、手で触れる範囲で確かめられます。はしごには上らないでください。

触ると手に白い粉がつく(チョーキング)
塗料が傷んで、表面が粉のようになる現象です。日本ペイントは、塗り替えの時期に差しかかったサインとして説明しています。ただ、これだけで外壁を守る力が大きく落ちるわけではない、とも書いています。
つやがなくなり、色があせてきた
光沢がなくなり、汚れや色あせが目立ってきたときが、塗り替えを考えるタイミングとされています。
細いひびが入っている
塗った膜の表面のひびは、傷みが進んだしるしです。幅が広いひび、増えていくひびは、早めに見てもらってください。
塗装がはがれる・ふくれる
塗った膜が外壁から浮いている状態です。この段階まで進むと、塗り直しの前に下地の補修が要ることがあります。
カビ・コケ・藻がつく
住宅金融支援機構は、湿気の多い所ではカビやコケ、藻がつくことがあり、長くついていると塗装の傷みを早める、と書いています。日本ペイントも、山の近くや川の近くなど湿気の多い所を、傷みが早く進みやすい条件に挙げています。
シーリング(目地のゴム状の材料)にひび・すき間がある
サイディング(板状の外壁材)のつなぎ目や窓のまわりに詰めてある材料です。やせて、ひびやすき間が出てきたら、塗装と一緒に打ち替えることが多い部分です。

放っておくと、どうなるか

日本ペイントは、サインが出たからといってすぐに塗らなければならないわけではない、としたうえで、 放っておくと割れ・はがれ・ふくれに進み、さらに進むと建物そのものの傷みにつながり、 結果として直す費用がかさむ、と説明しています。

室内の天井や壁にしみが出ている、雨の日に水が入ってくる、というときは、塗り替えより先に雨漏りを調べる必要があります。 雨漏りは塗装やコーキングで止まる?をご覧ください。

WEATHER

外壁を塗れる天気の条件

塗料は、塗ったあと水分や溶剤が抜けて、膜になって固まります。 寒すぎたり、湿気が多かったり、乾く前に雨にあたったりすると、うまく固まりません。 そのため、国の工事の決まりや塗料メーカーは、塗ってはいけない天気を決めています。

国土交通省「公共建築改修工事標準仕様書」(塗装改修工事)

  • 気温が5℃以下、湿度が85%以上、結露などで塗料が乾きにくいときは、塗装を行わない
  • 外の塗装は、雨のおそれがあるとき、風が強いときは、原則として行わない

塗料メーカーの菊水化学工業も、同じく「気温5℃以下または湿度85%以上」のときは施工できないとし、さらに次の2つを挙げています。

  • 塗った膜ができる前に、壁の表面の温度が5℃以下になるおそれがあるとき
  • 夜露にぬれる、雨や雪が降るおそれがあるとき

晴れた冬の日でも、朝晩は冷え込みます。同社は、壁の表面が日光で温まり、乾いてから塗ること、 冬は高圧洗浄のあと3日以上乾かすことを対策に挙げています。 寒い時期の工事は、1日に塗れる時間が短くなります。

KYOTO

京都で塗りやすい季節・避けたい時期

左から、穏やかな春、雨の続く梅雨、日差しの強い夏、雨風の強い台風の時期、冷え込む冬に同じ住宅を並べたイラスト
  1. 春(4〜5月)条件がそろいやすい
  2. 梅雨(6〜7月)雨で日程が延びやすい
  3. 夏(7〜8月)暑さで時間帯を選ぶ
  4. 台風(9月ごろ)雨と強い風に注意
  5. 冬(12〜3月)朝晩の冷え込みに注意

京都市では、春に加えて秋の10〜11月も条件がそろいやすい傾向です。実際に塗るかどうかは、その日の天気と壁の状態で判断します。京都府北部の傾向は、下の節で説明しています。

上の条件と、気象庁の京都(京都地方気象台)の平年値を並べました。 「朝の最低気温」は、1日でいちばん冷える時間の気温の平年値です。

表は横にスクロールできます。

月 朝の最低気温 雨の日
(1mm以上)
降水量 読み方
1月 1.5℃ 6.4日 53.3mm 朝は5℃を下回りやすい
2月 1.6℃ 7.3日 65.1mm 朝は5℃を下回りやすい
3月 4.3℃ 9.5日 106.2mm 朝はまだ5℃を下回りやすい
4月 9.2℃ 9.4日 117.0mm 条件がそろいやすい
5月 14.5℃ 9.7日 151.4mm 条件がそろいやすい
6月 19.2℃ 11.5日 199.7mm 梅雨。雨の日がいちばん多い時期
7月 23.6℃ 11.6日 223.6mm 梅雨明けまで雨が多い。暑さも強い
8月 24.7℃ 8.3日 153.8mm 最高気温30℃以上の日が多い
9月 20.7℃ 9.8日 178.5mm 台風がいちばん近づきやすい
10月 14.4℃ 8.2日 143.2mm 条件がそろいやすい(台風に注意)
11月 8.4℃ 6.3日 73.9mm 条件がそろいやすい
12月 3.5℃ 6.6日 57.3mm 朝は5℃を下回りやすい

気象庁の平年値(1991〜2020年)。色を付けた行が、条件を満たしやすい月です。

塗りやすいのは、4〜5月と10〜11月

この4か月は、朝の最低気温の平年値が8〜15℃くらいで5℃を上回り、雨の日も梅雨や9月より少なめです。 とくに11月は、雨の日が平年6.3日と、1年でいちばん少ない月です。 湿度の月平均は1年を通して59〜69%で、85%を下回っています。 ただし月平均なので、雨の日や朝の湿度とは違います。

これは平年の傾向です。この月なら必ず塗れる、という意味ではありません。 実際に塗るかどうかは、その日の天気で決まります。

梅雨(6〜7月):雨の日が多い

近畿地方の梅雨は、平年で6月6日ごろから7月19日ごろまでです。 京都の雨の日は6月11.5日、7月11.6日と1年でいちばん多く、雨の日は外の塗装ができないため、工事の日数が延びやすくなります。

真夏(7〜8月):暑さ

京都で最高気温が30℃以上になる日は、平年で7月22.3日、8月27.5日あります。 日本ペイントは、塗るときの気温が高すぎることも、塗った膜が早く傷む条件に挙げています。 暑い時期は、塗る時間帯を選んで工事をすることがあります。

台風(9月ごろ):雨と強い風

近畿地方に台風が近づく数は平年で年に3.4個で、9月の1.1個がいちばん多く、10月も0.7個あります。 京都の9月の降水量は平年178.5mmです。 風の強い日は外の塗装を行わないのが原則なので、台風が近づくと作業が止まります。

冬(12〜3月):朝の冷え込み

京都の朝の最低気温は、平年で1月1.5℃、2月1.6℃、12月3.5℃、3月4.3℃と、5℃を下回ります。 朝の気温が0℃未満になる日も、1月は平年7.4日あります。 日中は気温が上がるので塗れないわけではありませんが、壁が温まって乾くのを待ってから塗り、 夕方の冷え込みや夜露の前に終える必要があり、1日に塗れる時間が短くなります。

NORTHERN KYOTO

京都府北部(舞鶴など)は、冬と秋の雨がさらに多い

京都府北部の舞鶴の平年値を見ると、京都市とは条件がかなり違います。

  • 冬:朝の最低気温は1月0.7℃、2月0.5℃。雨や雪の日(1mm以上)は1月18.7日、12月16.7日と、京都市の2倍以上です。湿度の月平均も1月は82%あります
  • 秋:9月の降水量は238.3mmで、1年でいちばん多い月です。11月も雨の日が12.7日あり、京都市(6.3日)の約2倍です
  • 春:雨の日は4月11.4日、5月10.0日で、京都市(9.4日・9.7日)と大きくは変わりません

北部では、春(4〜5月)がいちばん条件を満たしやすいと読めます。 秋に塗るなら、雨の日が増える11月より前に終えられるよう、早めに相談しておくと安心です。 雪の多い冬は、外壁の塗装には向きません。

PLANNING

季節より、その日の天気。予定には余裕を

塗りやすい季節を選んでも、雨が続けば工事は止まります。逆に冬や梅雨でも、条件のそろう日に塗ることはできます。 大切なのは、雨や冷え込みの日に無理に塗らないことです。

  • 塗りたい季節が決まっているなら、早めに相談を始めておくと日程を組みやすくなります
  • 雨の日・雨が近い日は、塗らずに休むのが正しい判断です。工事の予定が延びても、焦らせないでください
  • 見積もりのときに、雨で延びた場合の進め方を聞いておくと安心です

WITH THE ROOF

屋根と一緒に塗る?足場を一度で済ませる考え方

外壁の塗装は足場を組んで行うことが多い工事です。屋根の工事でも足場を組むことが多いので、 時期が近ければまとめると足場を一度で済ませられます。 国土交通省のマンション向けの資料でも、外壁の塗り替え・シーリングの打ち替え・屋根の補修・足場は、同じ12〜15年の周期の例になっています。

一方で、日本ペイントは屋根の塗装の期待耐用年数は、外壁の2分の1〜3分の2程度としています。 外壁はまだ大丈夫でも、屋根が先に傷んでいることがあります。 また、屋根の傷み方によっては、塗装ではなく葺き替えやカバー工法が合うこともあります。 屋根の直し方の違いは屋根は葺き替えとカバー工法どっち?にまとめています。

LANDSCAPE

色を変えるなら、京都市の景観の決まりを先に

京都市では、地区によって建物の外から見える色に決まりがあります。 市の資料には、風致地区で元の色のまま外壁を塗り直すのは修繕で、許可は要らないという例がある一方、 色を変えるときは許可が要るとされています。 色を変えたいときは、工事の前に市の担当課で確かめてください。 くわしくは京都市の景観の決まりと屋根工事をご覧ください。

BEFORE YOU ASK

相談するときに伝えるとよいこと

分かる範囲で、次のことを伝えていただくと、塗り替えの時期の見当がつけやすくなります。

  • 家を建てた年、または前に外壁を塗った年(分かれば塗った業者の書類も)
  • 外壁の種類(サイディング・モルタルなど。分からなければ「分からない」で大丈夫です)
  • 気になっている様子(白い粉・ひび・はがれ・カビ・目地のすき間)と、家のどの面か
  • 地上から撮った写真(壁の全体と、気になる所の近く)
  • 屋根も気になっているか。塗りたい時期の希望があるか

京都やねリフォームにご相談いただくと、お住まいのエリアを担当する施工店が現地で外壁と屋根の状態を見て、 塗り替えが要るか、いつ塗るのがよいかをお伝えし、お見積りをお出しします。担当する施工店は1社だけです。 ご契約・お見積り・保証・ご請求は、担当施工店とお客様との間で直接行います。

外壁の塗り替えの時期が気になったら、京都やねリフォームにご相談ください。お住まいのエリアを担当する施工店が、現地で外壁と屋根を見て、塗る時期をご提案します。

070−8456−4032

受付時間 平日・土日祝 10:00〜19:00

時間外はフォームから承ります。翌日の朝一番にご連絡します。

24時間受付のフォームで相談する

FAQ

よくいただくご質問

外壁の塗り替えは何年ごとにすればいいですか?

国土交通省のマンション向けの資料では、外壁の塗り替えの周期の例を12〜15年としています。一戸建て(木造)について住宅金融支援機構は、2〜4年ごとの点検と、15〜20年くらいでの全面補修の検討を目安にしています。年数だけで決めず、白い粉・ひび・はがれなどのサインが出ていないかを合わせて見てください。

京都で外壁を塗るなら、何月がよいですか?

気象庁の京都の平年値で見ると、朝の冷え込みがゆるみ、雨の日が梅雨や台風の時期より少ない4〜5月と10〜11月が、塗装の条件(気温5℃より高く、湿度85%より低く、雨が降らない)を満たしやすい月です。ただし平年の傾向なので、その月なら必ず塗れるわけではありません。

冬や梅雨には外壁の塗装はできませんか?

できないわけではありません。塗れるかどうかは季節ではなく、その日の気温・湿度・雨で決まります。ただ、京都の冬は朝の気温が5℃を下回りやすく、塗れる時間が昼間に限られます。梅雨は雨の日が多いので、工事の日数が延びやすくなります。

外壁を塗り替えないと、どうなりますか?

日本ペイントは、塗り替えのサインが出てすぐに塗らなければならないわけではないが、放っておくと割れ・はがれ・ふくれなど塗った膜の傷みに進み、さらに進むと建物自体の傷みにつながる、と説明しています。そうなると、結果として直す費用がかさみやすくなります。

屋根と外壁は、一緒に塗ったほうがいいですか?

どちらも足場を組んで工事をすることが多いので、時期が近ければまとめると足場を一度で済ませられます。ただ、日本ペイントは屋根の塗装の期待耐用年数を外壁の2分の1〜3分の2程度としていて、屋根が先に傷んでいることがあります。屋根の状態によっては、塗装ではなく別の直し方が合うこともあります。

外壁の色を変えると、京都市では手続きが要りますか?

地区によっては要ります。京都市の資料には、風致地区で元の色のまま外壁を塗り直すのは修繕で許可は要らない、という例がある一方、色を変えるときは許可が要るとされています。お住まいの地区の決まりは、工事の前に市の担当課で確かめてください。

SOURCES

この記事の出典

電話で相談 070−8456−4032 フォーム 24時間受付